つい先ほど、ビットコインが2年ぶりの安値をつける下落を見せた。
バイナンスのFTX買収からの撤退というニュースが流れた途端、一気に売られた格好だ。
1ビットコイン16000ドル割れは2020年以来であり、ここ2年間の急騰劇の始まりの位置でもあったのだが、そこに巻き戻った形になった。
奇しくも75ヶ月移動平均線の位置となっており、ここで綺麗に止まってくれるならある意味わかりやすいのだが、ともあれこの状況は暗号通貨全体にとってあまり良くない。
実体経済とは本来連動しないはずが
仮想通貨は本来、実体経済とはかけ離れた存在だったのだが、それが近年ではかなり変わってきた。
デリバティブ市場が形成され、いわゆるオプション売買が始まると、実体経済の都合に値動きが縛られるようになり、ここ最近はダウやS&P500と連動した動きをしたりする期間もあった。
そう言った背景の中、仮想通貨全体の下落が昨年後半から始まり、一時はその勢いを取り戻したかに見えたが、今年4月以降、下落傾向に歯止めがかからなくなっている。
そもそもその価値自体が将来性や希少性、人々の期待だけで構成されている仮想通貨が、実体経済の一部として組み入れられ始めた結果、ここからは本来の価値に変化していくのではないだろうか。
それがいくらなのかはわからないが、今の位置より上かと言われると、少々疑問符がつきそうだ。
遡ってみれば、2018年にも20000ドルに届かんとしたことがあるが、やはりそのあたりが本来の上限なのかもしれない。
となると、もうしばらくは揉み合いつつも下落傾向が続くのではないだろうか。
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