昨晩のNYは続落。寄り付き後しばらくはプラス圏で推移していたが、FRB当局者のインフレ抑制のための金利引き上げ継続を要求した、といった発言もあってか、日本時間の0時頃から下げ始め、結果90.22ドル安の30333.60ドルとなった。
ナスダックは65.66ポイント安の10614.84ポイント、S&P500は29.38ポイント安の3665.78ポイントだった。
陰線横ばいで不吉なNYのSQ
SQを前にして3連続で陰線横這いとなったNYだが、果たして今晩のSQで切り返すことができるのかどうか。
どうしても気分的に1回は下を見ないとならない様な形に見えるのだが、チャートの形は無視して31000ドル台を目指していくのか、はたまた再度30000ドル割れを経験し、そこから這い上がる形になるのか、それは今晩次第だろう。
下を見に行った場合、下値はそう深くはないだろうが、そうなると週明け火曜くらいまでは落ち着かない可能性がある。
ただ、その後反発してくるなら今度こそしっかりとしてくれるのではないだろうか。尤も、11月に入ってからまた難しくなる気はするが。
逆に抜けてくるのなら、火曜までで助走をつけて来週は31000ドル台復活、となろう。
その場合は月末くらいまでは気分良く過ごせそうだが、果たしてそうなってくれるか、いずれにしても今晩を見てみないと、といったところだ。
NYの影響をどこまでそらせるか
為替が150円台に入って介入という言葉が一人歩きし続けている日本市場だが、いずれにしてもNYにおんぶに抱っこ、では正直困る。
円安でダメージを受けた企業も多いし原材料高による物価高騰も始まっているが、輸出企業は為替差益がかなり大きくなっているはずだし、内需も価格転嫁が徐々に進めば、最悪の決算にはならないと思われる。
為替差益を上手く利用できるなら、増配もあるだろうし自社株買いとなる企業も増えるはずなので、その辺りが注目される様になれば、日経平均もNYに引っ張られつつも独自で動けそうに思える。
まずは今日ここで27000円台をキープできるかどうかだろう。
これが下げて終わるなら、NYと一蓮托生で週末〜来週火曜くらいまで進むことになる。
ここで踏ん張るなら、NY次第とはいえ週初から月末近くまでは、意外に保ってくれそうに思うのだが、そう考えているのは筆者だけかもしれない。
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