
直近のNY市場(3月4日・現地終値)は、ダウ+0.49%・ナスダック+1.29%と反発した。
ISM非製造業景況指数が予想を大幅に上回る56.1を着地したことで米景気の底堅さが再確認され、前日までの売り圧力に対する買い戻しが優勢となった。
一方で、イランのホルムズ海峡封鎖を軸とした中東情勢の緊張は依然として収束しておらず、エネルギー価格の高止まりとインフレ再燃懸念が上値を抑え続けている。
本日の日本市場は、このNY反発と日経先物夜間の大幅高(+2,130円)を引き継ぎ、56,000円台でのギャップアップスタートが見込まれる展開だ。
底打ち期待が支える──ダウ

前日終値は48,739ドル(前日比+238ドル・+0.49%)。
3月3日(現地)の4日続落に歯止めがかかり、反発した。
ISM非製造業景況指数が56.1と市場予想(53.5)を大きく上回ったことで、米国経済の堅調さが改めて示され、リスクオフムードがいったん後退した。
景気敏感株を中心に買い戻しが入り、キャタピラー・ボーイング・エヌビディアが上昇した。
一方、イランを巡る地政学リスクは依然として解消されておらず、エネルギー価格の高止まりとインフレ再燃懸念が上値を重くしている。
今晩も中東情勢の進展次第で上下に振れやすく、48,000ドル台前半を維持できるかどうかが下方向の焦点となりそうだ。
一目均衡表ベースの中心値48,781をわずかに下回る位置にあり、このラインを意識した攻防が続くとみる。
想定高値:48,832 想定安値:47,681
ISM好結果で下げ止まりを試す──ナスダック

前日終値は22,807(前日比+290pts・+1.29%)。
前日(3月3日)の1%超の下落から一転、大きく反発した。
ISM非製造業景況指数の強さを受け、テック・半導体セクターを中心に幅広い買い戻しが入った。
直近の高値(2月時点で23,691)からは相当の距離があり、地政学リスクが落ち着く局面では戻りを試す余地もあるだろう。
ただし、モンゴDB・クレド・テクノロジーなどの決算失望が記憶に新しく、個別決算への警戒感は残る。
22,900(上値小)を今晩明確に超えられるかが戻り確認の目安となりそうで、下方向は22,570台(下値B・直近安値圏)が主要サポートとして機能するだろう。
想定高値:22,900 想定安値:22,570
1,800円安からの急反発・方向確認へ──日経平均

前日(3月4日)の日経平均終値は54,245円(前日比−2,033円・−3.61%)。
前場から売りが先行し、一時53,618円まで急落する場面もあった。
日経先物の夜間終値が56,380円まで急回復しており、本日の寄り付きは前日終値比で約2,000円超のギャップアップが想定される。
56,000円台に乗せた状態での寄り付きとなれば、短期的な底打ち期待が高まり、前場は底打ち確認の展開となりそうだ。
ただし、3月4日は始値から安値まで1,852円の下落を記録した直後であり、リバウンド局面での売り圧力も強い。
一目均衡表ベースの中心値54,854円は前日終値の下方に位置しており、本日の焦点は56,000円台を維持して大引けを迎えられるかどうかとなる。
前場は55,000〜56,500円のレンジで方向感を探り、後場は米市場の先物動向と中東情勢のニュースフローに振らされやすい展開を想定する。
想定高値:56,480円 想定安値:53,950円 基本シナリオ大引け:55,100〜56,000円
夜間で急反発・56,000円台を固められるか──日経先物

大証夜間取引の4本値:始値54,730円 高値56,480円 安値54,630円 終値56,380円。
前日大証終値(54,250円)から夜間に一気に2,130円高と急騰し、56,380円で引けた。
この上昇の背景にはNYの反発・ISM強い数値・ドル円が157円台と引き続き円安基調であることが挙げられる。
一目均衡表ベースでの上値(小)56,480円は夜間高値と一致しており、この水準が本日の上値めどとして強く意識される。
注目節は56,430円(中心値)で、この水準を日中終始上回れるかが強弱判断の分岐点となるだろう。
一方、54,630円(夜間安値)を割り込む局面では中東関連の悪材料再燃を疑いたい。
ドル円の157円台維持が続く限り先物の下支え要因となるが、156円台への急落には注意が必要だ。
想定高値:56,480円 想定安値:54,630円 注目節:56,430円(一目中心値・強弱分岐)
急反発を慎重に見極める──まとめ
本日の日本市場は、NY反発と夜間先物の急騰を受け、56,000円台でのギャップアップスタートが予想される。
ただし、3月2日以降の相場は中東情勢という突発的な材料に左右された値動きであり、イランを巡るニュースフローの変化ひとつで急変するリスクは引き続き高い。
急反発の勢いが維持されるかは56,000〜56,500円ゾーンの攻防次第であり、短期的な底打ちと判断するにはこのゾーンでの日足実体が伴うか確認したい。
過度な楽観は禁物であり、ポジション管理には十分な注意を要する場面だ。
※本記事は個人の見解に基づく相場観の記録であり、投資の推奨を目的とするものではありません。投資判断は自己責任で行なってください。

