昨晩のNY市場は続落。

ダウは350ドル超の下げを見せたのち戻したものの結果は152ドル安となった。
20日移動平均線まで下げて戻してきた形だが、これで底打ちかどうかは全く判断ができない状態。
ジャクソンホール会議が開幕したものの、巷ではタカ派的な発言が目立つ中、メディアは利下げへの期待が急激に下降していると報道している。
9月の利下げ期待がかなり遠のいた印象を植え付けられているものの、実際にどういった発言になるかはまだわからない。
インフレは続いている中、失業率は若干悪化している点も見逃せないはず。
とは言えパウエル氏はどちらかというとインフレを機にする傾向が強いとも言えるので、本当に利下げに対する弱気な発言が出た場合、市場の落胆は一気に噴出しそうだ。
ここは急落も想定しておくべきだろう。
その上でなお上昇期待をするには、それなりの覚悟も持っておく必要がありそうだ。
ナスダックも72ポイント安と続落。

すでに20日移動平均線を割り込んでいるものの、6月30日からの平行チャンネルの中心線付近にあって、ここで止まるかどうか、といったところ。
先にも述べたが、利下げ期待が遠のいている中、ハイテク部門の売りがまだ続いている点も重しになっているようだ。
AI関連の収益に対してネガティブな印象を植え付ける記事が散見されており、業績予想に対する不安の表れとなっている。
これに対しては実際に結果が見えてこないと払拭することは難しく、相場の反転を期待するにはそれなりのポジティブな要素が必要なのだが、それが利下げ問題となるともう一晩待つ必要がある。
いずれにしても下げ止まりかどうか、そろそろ決着をつけて貰いたいところだ。
先物は昨日ほど下げず、昨日ほど戻らず、日経平均は重い展開続く
夜間先物取引は、一時下げたものの大きな下げは見られず、かといって大き戻したわけでもなく、結果30円高と横ばい。

やはり米国利下げ問題がクリアにならないとどちらの方向にも動けない、といったところだろうか。
これを受けての日経平均は、やはり決定権を持てないまま重い展開が続くと想定される。

火曜日の高値からの下げに対して昨日の木曜で一旦止まったかどうか判断がしづらい状況だが、少なくとも今日のざら場で大きく下げていったり急激に反発したりといったことは、あまり想定できない。
逆に言えば、一方的な動きがもし出たら、それは何かしらの問題やニュースが出たということなので、その場合は流れに乗るしかないだろう。
今の所は米国のジャクソンホール会議の行く末を見守る以外ない、ということになる。
ちなみに全くの余談ではあるが、昨年8月の急落と今年4月の急落までの期間はおよそ8ヶ月なので、それだけを考えた場合は次は11月〜12月ということになるのだが、まあ物事そう単純な話でもないだろう。