昨晩のNY市場はダウが269ドル安もナスダックは301ポイント高とまちまちな結果となった。

ダウはプラス圏でスタートしたもののその後は売りが嵩み、結果は269ドル安となった。
前日の陽線に対してほぼ半値押しの位置で止まっており、今晩の展開次第では天井をつける可能性もありそうだ。
昨晩発表されたCPIは若干のインフレ抑制を感じさせる結果ではあったものの、ダウ全体をさらに押し上げるまでには至らなかったようだ。
もっとも、前日の急騰に対する利食い売りの結果とも言えるので、必ずしもここで天井となるわけでもない。
今晩から週末にかけて、足場固めなりもう一段上に向かう動きがあれば、上昇継続となる可能性も残しているので、まだ決めつけるには早そうだ。
ナスダックは対照的に301ポイント高と大幅に続伸となった。

これで3月高値を超え、2月高値までは1000ポイントとなった。
流石にこの急騰に対しては逆に急過ぎるきらいもあり、息切れしないか少々心配になる。
この後のナスダック先物の動きには少々注意しておきたい。
先物は前日高値に届かず、日経平均は続伸期待も上値は重い想定
夜間先物取引は一時38510円をつけるも結果は38300円と100円高に終わった。

前日に開けた窓が非常に気になる形のチャートになっているのだが、ここを切り抜けて続伸し続けるのか、はたまた窓を埋めに行くのか。
ここまでの上昇を見るともう一段上へ、とは言い難い形に見えるのだが、それでも夜間取引で大きく下げる事もなく取引を終えているのを見ると、まだ天井形成と言い切ることはできなそうだ。
前日は急騰から一転、ざら場では売られたものの、空けた窓は維持したまま引けた先物だったが、その後の夜間取引でも崩れることはなかった。
まだ判断は出来ないが、ここでもう一段上に行けるのなら、39000円台への上昇を考えてもいいのではないだろうか。
とは言え、正直チャートの形からは非常に不安定な状況とも言えるので、注意は必要だろう。
これを受けて日経平均は続伸の期待はしつつも、反動の売りに注意を払う必要がありそうだ。

昨日は結局行って来いで終わってしまい、どう見てもこれは天井になるだろうという形のチャートになっているのだが、先物が38300円での引けとなっており、まだ高値を維持できそうな結果でもある。
空けた窓の下限は37726円で、今日は昨日の安値38124円を割り込むかどうか、38000円を更に割込むかどうか、が前場の注目点となりそうだ。
この窓を埋めることを拒否できるなら、もう一段上も目指せそうだが、そう都合良く行くかどうか、戦々恐々といったところだろうか。
昨日の朝の想定通り勢いで39000円まで届いていたのなら、ここで天井となっても致し方ないという気にもなるのだが、少々中途半端な形にも思える。
このまま残念な形で天井となるか、前日高値の38494円を抜いていけるのかどうか、今日は前場の動きに注目したい。