昨晩のNY市場は半導体部門の回復もあって続伸となった。

ダウは前日の高値にこそ届かなかったものの20日移動平均線をわずかに超えて引けている。
それでもなお2週間前の大陽線の終値や高値には届いておらず、戻り切るにはもう一段上が欲しいところ。
とは言えここまで短期的によく戻した方で、形的見てダブルボトム形成と見ることもできなくはない。
ここからはその確認をする段階に入るので、今晩の動き次第では、このまま戻り基調を維持できるかどうがある程度判明するかもしれない。
ただし、3月後半から末にかけての形と似た動きに見え、月替わりで急落、というパターンが全くないわけでもないという点には注意しておきたい。
ナスダックはきっちり戻した格好。

4/10日の大陽線の高値にほぼ届いており、さぁここから、という形。
今晩頭一つ上に出せればもう一段上も期待できそうだが、戻りが急なだけに少々早すぎる点は気になるところ。
だが、それもトランプ劇場の不安定さが原因と考えた場合、多少のイレギュラーは致し方ないところでもある。
気になるのは対中貿易交渉の行末だが、それ次第ではもう1段2段上を目指せる可能性があるので、強引ではあるもののさらなる上昇を期待したいところ。
ただし、その後どうなるかは少々不安も残るのだが、今は成り行きを見守る方が良さそうだ。
先物530円高、日経平均は続伸で月内最終を迎える
夜間先物取引は530円高、35560円での引けとなった。

これで4月頭の水準に戻してきた格好だが、ここから先は60日移動平均線への挑戦という形になる。
ダウやナスダックとは違い、はっきりとした二番底確認はされないままここまで戻しているが、昨年8月の大暴落後の戻り高値は底を打ってから20本(当日を1本目とする)の日足が立っている。
今回は今日の時点で14本であり、もう6本ほど足りてないことを考えると、このまま連休明けまで上昇が続いてもおかしくはなさそうだ。
とは言え用心は常に必要なので、警戒しながらもこの上昇に対応するか、あるいはもう1週間、様子を見るかのどちらかだろう。
日経平均はここで月内最終を迎えることになるが、これが天井となるか、先にも書いた通り連休中の上昇があるのか、といった瀬戸際になってきている。

どこまで戻していくのかまではわからないが、当面の上値目標は先物同様60日移動平均線であり、36000円台となるが、勢いをつけて一気に37000円台まで伸びる可能性はゼロではない。
ただ、伸びが早い分その後の揺り戻しは半端なくなるので、注意が必要だろう。
さて、今日の上値目安になるが、4月3に空けた窓は埋まる計算になるので、その上となるとその前日の高値35778円が1つ目。
その上は36052円、36440円と、1日ずつ戻って高値を意識する形になるだろうか。
一方で下値は、前日との間で窓を作らないためには35287円以下をつけないとならないので、そのあたりが1つ目となる。
その下は35000円までとなるが、いずれにしても、戻ってこれないようだと先の想定は覆される可能性が高くなるので、その場合も注意が必要となる。
今日は来週からの飛び石連休中の方向性を見極める重要な1日になるため、よく観察した上で、連休前に持つのか持たないのか、ヘッジとどうかけるのか、悩むことになりそうだ。