昨晩のNY市場は大幅に続伸となった。
ダウは500ドルを超える上げ幅となり44000ドルを回復。
昨年12月高値からの下げ幅に対して半値を超え、ほぼ2/3の位置まで戻ってきたことになる。
半値戻しは全値戻し、と言いたいところだが、下降トレンドの上限でちょうど止まった格好にも見える。
ここを今晩抜けられるかどうかが今週のポイントになってきた。
ここを抜けきれないで下げてしまうと11月18日からの平行チャンネルの範囲での動きとなり、下降トレンドが続く可能性がある。
来週のFOMCまではまだ間があるので、そうはなりにくいと思いつつも一応警戒はしておきたい。
ナスダックも続伸。
こちらも12月16日からの平行チャンネルの上限で止まった格好で、ダウ同様上抜けできるかどうかの位置にいる。
ダウとは違ってここまで2回、上抜けるチャンスを逃しているので、三度目の正直となるか、二度あることは三度あるとなるか。
タイミング的には悪くないところでもあるので、期待はしつつダウ同様注意をしておきたい。
先物310円高で39000円台維持、日経平均は続伸も気になる日銀会合
夜間先物取引は310円高、39270円での引けとなった。
漸くSQの位置まで戻してこれた格好。
年末の高値からの下げに対する半値戻しが39265円なので、ちょうど半値戻しを達成した形。
ざら場でこの値段を維持できるなら、半値戻し達成となる。
移動平均線も全て上抜けているので、上値抵抗は無いと言えるので、ここはきっちり抜けていってもらいたいところだ。
これを受けて日経平均は続伸となる。
昨日の時点では20日移動平均線を抜けきれなかった形だったが、これで上抜けとなりそうだ。
その上で、先物が先の位置を維持するとなれば、昨年12月高値からの下げ幅に対する半値戻しの39226円付近は達成できることになる。
今日はその確認の日ともいえるだろう。
気になるのは明日開催される日銀の金融政策決定会合。
巷では唐突に利上げの話が出始めているが、それでもの先物買いがいったい何を意味するのか、少々気になるところでもある。
もちろん、会合開催前にそんな話が出てくるのもいつものことで非常に遺憾ではあるが。
気にすべきは利上げ云々よりも、日銀会合がゴールとなるのか、通過点に過ぎないのか、といったところ。
チャートの形的には節分天井を目指すのが理想なのだが、果たしてファンダメンタルズがそれを許してくれるかどうか、明日明後日の動きで確認となる。
今日は下値については20日移動平均線の39080円付近が注意点で、これを下抜けるとせっかくの雰囲気がそがれることになる。
上値はもちろん半値戻しの39226円付近となるが、先物の引値から考えると達成は容易で、前場に維持できるかどうかを気にすべきだろう。
後は順を追って、1月10日高値39600円付近、その上はその前日の始値39900円付近と、ざっくりだが目安となる。
後に記載する先物の時間足別強弱も参考にされたい。
今日は続伸期待が高く、もちろんそうなるだろうとは思うが、相場全体がそういう雰囲気になった瞬間にトランプ発言などで一瞬大きく下げる、といった先日のような可能性無きにしも非ずのため、頭の片隅で注意はしておくべきだろう。
日経先物時間帯別強弱
- 5分足 押し目が39230円、210円を割ると150円まで下げる可能性あり
それ以上の下げは戻るとしても時間がかかる - 30分足 押し目は39150円までならあり、下抜けると100円割れもあるので注意
- 時間足 押すなら250円から150円の間、150円を抜けると39080円までで、そこまで行くと戻りが辛くなる
- 4時間足 39310円を抜けられれば次は39550円、39000円割れは38950円が下値目安
半値押しは39110円付近なので、それ以上でとどまれるなら続伸期待