昨晩のNY市場は反発。
ダウは128ドル高で引き続き高値圏を維持はしているものの、やはりイベント待ちで動きにくそうだ。
前日の陰線の半値は何とか抜けてはいるが、明日の晩から始まるCPIなどの物価指数と新規失業保険申請数を睨んでかなり窮屈に見える。
何れにしてもそれまでは大きく動きづらいのは明白で、上がれば売られ下がれば買われといった様子だ。
今晩もおそらくその範疇に収まるのではないだろうか。
ナスダックは259ポイントと大幅な反発、先日の高値を抜いて引けている。
NVIDIAをはじめとするハイテク株が牽引役となった様だが、8月から叩かれていた分、一気に戻してきた格好。
これでもまだNVIDIAの先行きが怪しいと言い張るのなら、ここまで買われなくてもいいはずなのだが、とは言えまだ6月と7月の高値は抜いていないので、次の四半期決算までもうしばらくは上下が続くことになりそうだ。
何れにしても、CPIなどの指標の発表は少ながらず影響があるはずなので、まだ方向性が決まったとは言い辛く、ナスダックもダウ同様往来の範疇を抜け出せていないのは致し方ないところと言える。
先物450円高、日経平均は39000円を挟んでの往来続く
夜間先物取引は450円高、39410円で引けとなった。
月曜の上髭のついた陽線の範疇であり、やはりNYのイベント待ちの影響が大きい様だ。
SQ直前という事もあって上下どちらか一方的な動きを期待する向きもあるようだが、果たしてどうだろうか。
順当に行けば米国CPIは恐らくポジティブな結果ではと思うのだが、その場合に日本市場はどう影響を受けることになるのか。
米国の景気は維持され金利は維持または若干上昇となり、結果ドル円は150円台に入る可能性が出てくる。
その時、以前の様に円安=株高、となる・・・のだろうか?
もちろん円キャリーが再び始まっていて外資の思惑が大きく働くならそれもあるだろうが、SQはまだしもその後の総裁選に対してそこまでポジティブな方向性を出せるのかが疑問。
日本のマスコミは新内閣に対して、というよりも石破総理に対してかなりネガティブな報道が目立ち、総裁選前という事もあって本来なら右肩上がりが一般的なこの時期にしてはかなり複雑な状況だ。
そんな中で外資が指数を上げに行くのかどうか、正直判断しかねるところ。
とは言え大きく下げる方向性の理由も見出せないのも事実で、非常に難解な状況だ。
そんな中で今日の上値と下値を考えると、現物指数は先物の引値から一旦高値で始まって、その後失速すれば昨日空いた現物の窓は埋まりそうで、一旦下値目安は窓の下限の39117円。
これが現実となるかどうかはざら場次第ではあるが、そうなったら本当にやる気の失せる市場となりそうだ。
できれば窓を開けたまま一昨日の高値39560円を抜けて再度40000円を目指している体で動いてくれたら多少はスッキリするのだが、果たしてその勢いが今日見れるかどうか、甚だ疑問でもある。
結局、米国のCPIなど気になることが多い現状で、それらに備える意味でもここは期待せずに静観、が正解に思うのだが、果たして結果はどうだろうか。