昨晩のNYは先週末から連騰となっている。
ダウは二番底確認が済んだような体で先週頭の位置に戻ってきているが、問題はここからだろう。
FOMCを控えてのこの位置は、多少なりとも織り込み済みとはいえ、おそらくはここしばらくの経済指標からタカ派的な発言が強く出てくる可能性が高く、今晩と明日動きは重要となる。
既に利下げ機運は後退しており、どちらかというとここで再度の利上げを明確に示唆するような発言が出てくるかどうかが気になるところだ。
明日のISM製造業景気指数やADPの雇用統計も気になるため、仮に予想を上回る数値が出た場合、明日のFOMCの結果も踏み込んんだ表現になるかもしれない。
何れにしてもここ二日間はナーバスな展開が続くことになるだろう。
ナスダックも同様。
戻り歩調の中でのFOMCとなるため、ここまでの反発も買い戻しなのかとも取れるのだが、ダウとは違って高値からほぼ半値の位置まで戻ってきており、チャート的には少し期待もしたくなる。
ただ、やはりファンダメンタルズを無視してまで動くことは現時点では考えられないため、FOMC次第では苦しい展開に再度陥る可能性も否定できない。
ここまでの経緯からはタカ派的な結果となりつつも、既に流れている内容に毛の生えた程度のコメントとなるなら、織り込み済みともいえなくもないので、そこに少し期待をしておく程度だろうか。
先物主導の上昇で窓空けの日経平均は窓を維持できるかどうかが鍵
連休中の先物一時38750円まで伸びたものの、結果は720円高で一服となった。
昨年のGWのイメージがまだ残っているので、少々肩透かしを食らったようにも思えるのだが、本来はこの程度が席の山だろうか。
昨日の動きが前哨戦ととらえるなら、今日はその範囲での動きで収まることになるかもしれない。
そういった視点から考えると、下値は60日移動平均線付近となりそうだ。
これを踏まえて現物の方は窓を空けての上昇となるのだが、今日はその窓を埋めるか埋めないかが一つの鍵になると考えている。
日経平均は夜間先物引値の38320円付近でのスタートなるなら、窓を空けることになる。
先物同様、下値目安は60日移動平均線の38231円付近で、これを下抜けていくと簡単にその窓を埋めることになるため、今日はその動に注目したい。
個人的には今日のこのタイミングで空けた窓は、できたらそのまま空けたままで進んでもらいたいところ。
SQを来週に控え、連休中日のこの三日間しかない中で、窓埋め一服してから再度上昇へ、という悠長なことを言っていられる時期ではないだろう、というのが筆者の見解なのだが、さてどうだろうか。
下値の目安は先日の高値38097円で、これを達成するともう一段下、38000円割れが目処となり、そこで止まるかどうかと言ったところ。
一方で高値の目安は20日移動平均線の38540円で、その上は先物高値の38750円と言ったところ。
来週のSQに対して遅くとも金曜には決着の目処をつけてくるだろうから、ここは上昇ありき、というのが今日の想定となる。