昨晩のNYは横ばい。
雇用統計の発表を前に荒れはしたものの結果9ドル安とほぼ変わらずだったダウだが、少なくとも11月の利上げは行われるとの見方が強く、本来なら雇用統計の結果が良いことは経済にとって良い状況を示すものなのだが、株式市場にとっては複雑なものになるという厄介な状況。
この捩れた構造が落ち着くまでにはまだまだ時間がかかりそうで、年内は苦しい相場が続きそうだ。
株価は120日どころか240日移動平均線のはるか下、5ヶ月前の位置に戻っているが、これがいつ反転できるかが目先の転換点となるのだが、そのタイミングはもう少し先のようだ。
ナスダックも横這いが続いているが、状況的にはダウと同様。
5月以降の上げ方がダウほど急ではなかった分、移動平均線が見える範囲での推移となっているが、株価の推移としてはダウとあまり変わりはない。
反転の兆しが見えるまではまだ少し時間がかかるのだろうが、それまでは横這いで進めそうには見えるところはダウとは少々異なる。
何れにしてもきっかけが必要で、それを待つしかない。
先物は変わらず、日経平均は追証の出やすい日
日経先物は夜間取引を終えて変わらずの位置。
夜間に31200円まではつけたもののNYのこともあってか伸びきれなかったようだ。
これを受けて日経平均は31000円前後でのスタートなるのだろうが、追証の売りが今日は出やすい前場なので上値を取るのも難しい状況。
欲を言うなら一旦、窓埋めとなる31157円くらいはとって欲しいものだが、売りが来ると分かっていてわざわざ買う必要もない、という考え方は尤もなので、そうなると上値は重たくなる。
下値計算は昨日の陽線部分の中央付近、30900円が最初の目安になるが、ダメなら昨日の始値30800円付近まで下げていくだろう。
追証のタイミングにもよるだろうが、前場はどこかで崩れるタイミングがあると考えておくべきだ。
そう言った意味では上値は実は難しいと思うのだが、それを逆手に取って買い上がっていけるかどうか、週末だけに望み薄だが、前場に肩がついたら多少後場は見通しが良くなるかもしれない、という期待を少しだけ持っておこうと思う。
運が良ければ31300円まで届くかもしれない。
全く都合のいいだけの話だが。