【4572】カルナバイオサイエンスが一昨日、一時ストップ高となる1060円をつけた。
1000円台をつけたのは昨年5月以来、12か月ぶりのこと。
その後ストップ高を維持は出来ず、それでも終値は1002円だったが、今日は利食い売りに押された格好。
62円安の940円の引けとなっている。
7月7日の引け後に発表された材料が発端となったが、これが今後の業績にどう影響するのか。
2023年12月期の連結業績予想に与える影響はないが
同社のIRリリースによると、本件は「2023年12月期の連結業績予想に与える影響はない」とのこと。
ただし、本件に係る契約においては、進捗状況に応じて最大で4億5000万ドルのマイルストーン・ペイメントを受け取ることができるほか、医薬品としての売上高に応じたロイヤルティーも受けることになっている。
これらを合わせて考えると、創薬ベンチャーとしてはかなり大きな夢が広がったことになる。
そう言った意味でこの材料が株価を支えていく可能性はありそうだ。
900円台を中心に安定するか
チャートを見ていてもわかるように、急激な上昇のため一旦落ち着くためにもう少し株価は下がるだろうが、900円どころは最近のベストポジションとも言える位置なので、ここを中心にして再度上値を伺うことはできるだろう。
上値は1100円程度までならあっても良いだろうが、その位置で続くかどうかは少々難しそうだ。
故に、当面は900円〜1100円の間の動きとなろう。
ただし、材料1つだけで永遠に株価が上がることはないので、やはりこの後にまた材料なり業績見通しなり何かしらのIRが出てこないと、さらなる上昇は難しいとも言える。
と、チャートだけ見ての話だが、正直創薬ベンチャーは動きが派手で予測のつかないことも多いのも事実。
この後の動きは人気度も加わって、上下激しくなる可能性もあるので、その場合は値惚れしないよう、注意して付き合うことをお勧めする。