直近の高値更新の日経平均は後場下げるも大引け317円高の31233円─先物は引け後31300円台へ

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月内最終日の日経平均は先週末の日経先物を反映して大幅高となり、一時31560円の直近高値更新となった。

しかしながらざら場のクロスや利益確定の売りなどに押され、安値は31164円までつけ、結局大引けは前日比317円高の31233円での引けとなった。

寄り付き前の記事では上値は自信なく下値計算だけそれなりにしてお茶を濁したのだが、下値予想の結果は上値がほとんど伸びないまま、3段階の下値の一番低い31100円台という結果となった。

もちろん曖昧な上値予想は全くの外れだったが。

朝の記事
日経平均 日足

さて、日経平均日足チャート上で今日はは陰線となったが、先週末の終値までは押さずに窓を開けた状態で、明日の行方は再び日経先物のナイトセッションに下駄を預けた格好となった(いつものことだが)。

そしてその先物だが、16時45分時点で31300円台となっている。

日経先物 日足

ただ、日経新聞などでは、「「逆張り」個人苦境にじむ 日経Dインバ、10億口突破」と言ったような論調の記事も出始めており、

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL00018_Z20C23A5000000/
「逆張り」個人苦境にじむ 日経Dインバ、10億口突破 by 日経新聞)

Twitterでもダブルインバースのロスカットをしたと言ったツイートもちらほら見えたので、そろそろ天井かとも思えるのだが、それとは別に、日本証券取引所が集計している日々の空売り比率が今日の時点でもまだ45%と高い状態にあるため、今日のように推すことがあったとしても、買い戻しが入るとまた戻ってしまうような状況でもある。

https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/short-selling/cg27su000000868w-att/230529-m.pdf
(空売り集計 by 日本証券取引所)

実質月替わりを経て明日から変わるのか、それとも引き続き上昇を続けていくのか、ここは落ち着いてナイトセッションの行方を眺めることとしよう。

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ドル円は140円台維持

一方、ドル円はというと、やはり若干円高方向に押しはしたものの、140円台を堅持している。

ドル円 日足

この位置であれば昨年末の高値142円25銭には届くのではないだろうか、と考えている。

もちろん債務上限問題がまだ完全には片付いていないのと、それが済んだ後のTB(財務省の短期証券)発行で一悶着があるかもしれないが、いずれにしても大きなハードルにはならないと思われる。

また、6月のFOMCでは再度の利上げが囁かれ始めている点もあり、それらの思惑からまだしばらくはドル買い優勢となるのではないだろうか。

ここまで日経平均はドル高と並行して上昇を続けてきていることもあって、個人的にはドル円の行方とシンクロしそうに思っているのだが、それは単なる勘なので、あまり当てにはしないでおく。

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