昨晩のダウはほぼ横ばいとも言える30ドル安、33531ドルで引けた。
CPIが若干予想をしたブレたため一旦はプラスで始まったもののその後失速、一時33200ドル台まで値を下げたが、そのCPIによる景気減速が確認出来たため債券市場が反応して債券高となり金利を押し下げ、結果Googleなどのテクノロジー株が上昇して反転した。
そのためNASDAQは1%の上昇となり、ダウとは違った動きになっている。
NYのSQまでの1週間はNASDAQにとっては軽い足取りになるかもしれない。
これは興味深いところだ。
このようにダウとNASDAQではっきりと流れが変わっていることからも、複雑な状況になっていることは窺い知れる今の市場である。
SQ前の日経平均は尚更難しい
この動きの中で日経先物は一時29000円割れとなり28890円まで下値を付けたが、ダウの復調により引けは29050円と29000円台を回復している。
SQ前ということもあって動きが制限される中、NYの複雑さも相まってか非常に展開が読みづらいのだが、いずれにしても今日は上げも下げも限定的に思える。
仮に大きく動くなら明日で、昨年11月の様にSQで跳ね上がるか、直近の3月のようにSQで大きく下げていくのか、という二択ではあるが、どうにも煮え切らないまま進みそうな予感がしている。
こういう気迷いというか何とも言えない状況の時は何をしても外れることが多いので、何もしないで過ごした方が無難に思うのだが、もう一度日経平均のチャートを眺めてみる。
以前、トレンドレンジの上限付近に位置しており、SQ前という位置で連休後の押しに対してほぼ全値戻した後の半値押しと、どうにも迷う位置ではあるが、米国利上げ打ち止めの観測が強まったことを考えると、日本にとっても追い風になっても良さそうで、SQの都合を考えてももう一度上値のトライはあって良いのではないだろうか。
その場合はやはり限定的で、29300円そこそこまでで終わる可能性があり、SQを迎えて初めてその跡がはっきりすのは週明け、ということになりそうだ。
週明けの予測は難しいが上値計算はまあまあだと思うので、今日は上がったら利食い、下げたら明日まで見送りくらいのつもりが妥当ではないだろうか。
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