昨晩のNY市場はダウが反発となったもののナスダックは反落で終わっている。

ダウは二日間の下落に対して一旦戻す格好となったものの、まだ不安は残る形だ。
チャート上横這いが続いているものの上抜ける様子はなく、かと言って先週の水曜の安値からは700ドル以上高い位置で、これは直近の高値と安値の半値を超えている。
今週は決定的な経済指標の発表はなく、来週行われるFOMCまでどっちつかずのまま進む可能性もあるが、既に今月の利下げはないと言い切れる状況の中、その次のFOMCに対する利下げ予想と関税に係る企業の業績やインフレ動向なども踏まえると、ここからの上昇は難易度が高そうだ。
一方のナスダックは前日の高値から一時300ポイント調の下げとなったものの、結果は81ポイント安にとどまった。

この陰線を今晩再度陽線で上書きできるかどうかで、この後の動きが決まってくる可能性がある。
仮に高値更新とはならずとも日足が陽線で上抜けるなら、まだしばらく上昇余地が出てくることになるが、そうならない場合は前日の高音を天井とする下落につながることになりかねない。
いずれにしてもダウもナスダックもそろそろ転換点に近づいているのでは、というところだ。
先物一時39460円を付けての130円安、日経平均は続落なら調整入り
夜間先物取引は、一時39460円をつける下げを見せたもののその後は戻りを演じ、結果は130円安の39620円での引けとなった。

チャート上は20日移動平均線でなんとか止まっている形には見えるものの、下髭が下抜いており、少々下げ圧力が強そうだ。
終値は5月29日からの上昇トレンドのレンジ上限に沿った位置にあり、今日は20日移動平均線の39500円付近が下値目安に、上値は昨日の終値39750円が目安となる。
これを受けて日経平均は方向性を決める重要な1日となりそうだ。

先物同様、20日移動平均線が39496円にあり、まずはここが下値の目安。
一方で上値は前日終値の39774円で、これをうわ抜けることができたとしても、昨日の高値はそこから500円ほど上にあるため、相当な買い圧力が無いと高値奪還は難しい。
昨日の高値40275円はある意味突飛高だったとも言える形になっており、これを今週中に抜けるか並ぶくらいまでに戻せないと、天井となる可能性が高くなるため、今日の動きは非常に重要と言える。
ここで調整入りとなると少なくとも来週の月内最終や月末まで続く可能性が高く、その後の臨時国会招集で国内政情が不安定になる要素もあり、8月に向けて余談許さない時間帯に入ってきたと考えていいだろう。