昨晩のNY市場はナスダックが続伸したもののダウは小幅続落だった。

1月末からの下降トレンド下限に頭を抑えられたように見える格好だが、ここから再度反転上昇という可能性はまだ残しているとも言える。
関税問題で半導体関連が大幅に戻してきている点も考慮すると、そろそろそれ以外の企業にも買い戻しなどが回ってきてもいいのでは、という考え方。
小売り売上高などの経済指標も今晩発表となるので、これらをネタに再び上昇に転じる可能性はの考えていいはずだ。
とは言え、天井となりそうなチャート形状でもあるため、十分注意を払う必要はあるだろう。
ナスダックは続伸。

2月末から3月にかけての高値に後少しというところまで迫ってきた。
問題はここからで、同じネタで更に上昇できるのかどうか、新しいネタは出てくるのかどうか、上値追いにはそれなりのものが要求される。
先にも書いたが、今晩経済指標がいくつも発表されるため、それらがどう影響するのか、注目したい。
今の所、多くの指標に対して前回よりは回復するという見方が多いようだが、市場がそれをどう捉えるのかにも依るだろう。
まして予想に反した数字が出た場合は少々厄介な事にもなりかねない、ということは念の為頭に入れておきたい。
先物500円安は何の前触れか、日経平均はアイランドリバーサル警戒
夜間先物取引は取引開始の17時を高値にその後は売られ続け、一旦米国市場開始前に戻りかけたもののその後再度急落、結局は500円安の37640円での引けとなっている。

一昨日空けた窓を埋めに行った、という見方もできるので、楽観的に考えたらここから戻して行けなくもないのだが、やはりこうした妙な動きは気になるところ。
夜間取引の動きに対して翌日のざら場でその動きを大きく反転させることはそれほど多くはないので、これは何かの前触れだろうか。
いずれにしてもこれで窓は埋められ、二日前の高値を天井に上髭を2本出してのこの形は流石に天井形成の可能性は否めない。
もちろんここで耐えて、たとえばこの後半値戻したとしても、明日の週末に続伸期待はなかなかいいネタがないと難しいのではないだろうか。
昨日Xに投稿した37700円を割り込んできているので、この後は逆に37700円を抜けて戻れるなら昨日までの流れに戻る事も可能だろう。
もっとも、上値のハードルは38000円より上になるため、今日はスタート次第ではかなり厳しい事になりそうな想定になる。
日経平均はこれで窓を空けての下落となるかどうか、注目したい。

いわゆるアイランドリバーサルとなるかどうかなのだが、今のところは半々といったところだろうか。
昨日の安値は37851円なので、そう遠くない位置にあるため、まだ窓埋めは可能と考える。
上値の目安もま1つはその値段になるのだが、これを前場寄り付き後から10時にかけて達成できるのなら、といったところだ。
ただ、そうなったとしてもその後38000円台に戻れないと、やはり調整入りは確実となりそうだ。
問題はそのあとで、20日にかけて調整が入るとしてもでは20日から再び上昇に転じるのかどうか、と考えると、些か不安ではある。
今の位置は上にはあまり抵抗はないが、少し下に移動平均線があるため、それらが支えになると考えると、逆にもう一段下げても良いとも言える。
その状態で月の20日を、しかも5月のこの状況で迎えるのは、あまり楽観できない気もする。
とは言えまだ関税交渉は続いており、いつどんなサプライズが飛び出すかもわからないため、ここは売り、と決めつける事もできない。
非常に面倒な状況である事には変わりのだ。
ちなみに下値の目安は移動平均線のある37314円と37210円付近と考えて良いだろう。