昨晩のNY市場はダウが小幅高、ナスダックも続伸となった。

ダウは一時陽線だったが結果は陰線、4ドル高で終えた。
降りてきている2本の移動平均線には届いておらず、まだ戻り半ばといったところ。
1月末から高値からの下落に対する半値戻しは丁度120日移動平均線の位置になるので後少しなのだが、これが今晩達成できるかどうかでこの後の動きに影響することになりそうだ。
経済指標は景気の鈍化を示してはいるものの、PCEは2%を上回っていると予想され、それほど問題視はされていない。
ただ、相変わらず関税による不確実性の影響は未知数で、今はおさまっているがいつまた不安が噴出するかはわからない。
投資家たちがその不安に再度気付いた時に、方向性が変わる可能性もあるため、未だ予断は許さないといった所だ。
ナスダックはダウ以上の伸びを見せた。

とは言え2月高値からの下げに対してまだ1/3の戻りにもなってはいないため、ここからの揺り戻しはこの後どこかであると考えるのが妥当だろう。
位置的にはダウ同様120日移動平均線の付近が半値戻しの位置となるため、今週末か来週前半にかけてその戻りを試すことになる。
素直に戻っていけるかどうかはまだわからないが、今晩以降の動きに少し期待したい所だ。
先物240円高も前日高値には届かず、日経平均は上下伸び悩む展開続く
昨晩の先物取引は240円高、37820円での引けとなっている。

前日と似たようなパターンで上昇してはいるが、前日高値の37870円は抜けていない。
丁度240日移動平均線の位置でもあり、この後ざら場で抜けるかどうか、注目したい。
日経平均は昨日38115円の高値をつけたものの失速して終値は37780円だった。

夜間先物の上昇で38000円台返り咲きとなりそうだが、降りてきている60日移動平均線に届くかどうか、はたまた抜けることができるかどうか、今日明日で試されることなりそうだ。
そのためには先週水曜と昨日でつけている高値を抜いて行く必要があるのだが、その力が今日明日出るかどうか。
丁度月内最終を明日に控えて、少なくとも今日は期待できそうではある。
ただ、明日を過ぎて週末になった時、その位置を維持できるかどうか、月替わりや配当還流のタイミングを活かせるかどうかが、今週末から来週にかけての鍵となりそうだ。
今日のところは、まずは先週と昨日の高値、38120円付近を抜けていけるか、あわよくばその上にある60日移動平均線の38273円まで届くかどうか、注目したい。
一方で失速となった場合は昨日の安値の37686円付近までは良いとしても、それを下抜けるのはあまり嬉しくない。
このタイミングでの失速はあまりないと考えてはいるが、用心はしておくべきだろう。
仮に下抜けた後戻した場合は、明日の月内最終までは持ち堪えるかもしれないが、その後もたな苦なる可能性もあるので、できれば今日明日は弱気な場面はあまり見たくないというのが本音だ。
日経先物時間足別目安
- 4時間足 38060円、38300円が上値の目標になるが、38740円を下抜けると37620円まで、その下は37500円が目安
- 時間足 37800円、37720円が下支えになるため、これを下抜けるのは少々辛い、上値は37870円を抜けていければ上昇がしばらく続く可能性がある
- 30分足 夜間引値がほぼ直近の高値となっているため、この後上昇が続くなら4時間足の上値目安に準ずることになる、下値は37720円、37670円、37620円が節目になるため、これらには注意
- 5分足 37700円台後半から上を維持できる間は大きく下げることもなさそうだが、37720円を割ってくると37600円台での推移が続きそうで、37570円を割り込むと下げの傾向が強くなる