昨晩のNY市場はダウが若干戻したもののナスダックが続落。

S&P500も続落となっているが、ダウも戻したとはいえ下げ止まったとは言い難い形に見える。
トランプ大統領の就任前後からの上昇に対して半値以上押しているため、全値押しはないかもしれないがもう一段の下げはあってもおかしくはない。
その場合は120日移動平均線の43000ドル割れ付近が候補になるが、ちょうど11月19日からの下降トレンドの上限付近でもあるので、そこそこ信憑性はあるのではないだろうか
経済指標は軒並みマイナスの結果であり、それ以前までの結果とは若干趣を異にする結果となっているが、今週後半にかけて発表される幾つかの経済指標次第では、実体経済に対するFRBの発言が重要性を増してきそうだ。
トランプ政権の政策の結果が実際に現れてくるのはまだ先であり、現時点で不安視される要素が増えていくとしたら、高値圏のもみ合いとなっている株式相場にとってはマイナス要素になるだろう。
一方のナスダックは大幅に続落となっている。

NVIDIAの四半期決算発表を前にしての下落は、場合によっては決算通過後に戻してくる可能性はあるものの、このチャートの形は少々いただけない。
ダブルトップではなくすでに細かい頂点を数えると4つ目になるのだが、いずれにしても1月高値を付けてから2回の押しとほぼ同じ位置までの下げとなっている。
全2回までは下げ止まっているものの、その際は2回とも窓を空けての陽線での下げ止まりだったが、今回は窓を空けずに陰線続き。
突発的な売りではなく、連続した売りとなっているは気になるところだ。
仮に120日移動平均線まで下げたとしても、1月安値を割ることはないので、やはり19000ポイント割れくらいはあってもおかしくは無いと考えておくべきだろう。
先物一時38000円割れ、740円安での引けに日経平均は窓空けスタートの予想
夜間先物取引は一時37870円を付けた後戻したものの結果は740円安の38060円での引けとなった。

240日移動平均線をヒゲが割っているものの、かろうじて12月19日からの下降トレンドの下限でほぼほぼ止まって見える。
ただ、終値ベースでは今のところ10月の安値に続く位置となるため、今日の結果次第では明日以降更なる下落の可能性も出てくるため、今日の大引けの値段は重要になってくる。
240日移動平均線は37976円付近なので、今日はここを再度割って推移するかどうか、全場の成り行きを見たいところ。
一方の日経平均はこれを受けて窓を空けての反落スタートとなりそうだ。

今月窓を空けての下落は3度目となるが、前日が陽線で引けた翌日というのは過去遡ると昨年11月後半の戻り高値を付けた後以来無い。
38200円以下は昨年10月15日からの下降トレンドの帯に入るため、割り込んだままだと再度下落パターンに入る可能性がある。
240日移動平均線は37981円付近のため、ここを割るとかなり厳しい状況になっていくことになる。
一方で戻すのであれはやはり前日安値の38456円はどうしても欲しいところで、それが叶わないのであれば戻したところで明日以降戻り売りとなる可能性が高い。
月内最終を明日に控える今日は、非常に苦しい1日になりそうだ。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 38030円、37970円が下値の目安で、これを割り込むと他の時間足を見る必要がある。上値は38200円が最初の抵抗ラインで、これを抜けられれば38300円台まで戻せる可能性はある
- 30分足 37990円以下は5分足と以下同文、上値は38150円、38330円が目安。更に上抜けられれば38530円までとなる。
- 時間足 379990円〜38290円のボックス圏内を抜けると38330円が目安、38480円付近が上値の抵抗ラインになりそう。37990円を下抜けると4時間足以上の足でないと測りにくい
- 4時間足 38060円〜38520円のボックス圏内を一旦下抜けたため、戻りはあっても38520円を抜けきれないとそれ以上の戻りは期待できない。下値は日足で見るしかなく、38070円を割り込んで引けると大幅な下落につながる可能性あり