昨晩のNY市場はダウが小幅に反発。
月曜の水準まで何とか戻ってきた形だが、20日移動平均線が60日のそれを下抜いているため戻りは限定的になりそうな気配。
昨年11月の高値からの調整が続いていると考えると、42000ドル台での動きが続く可能性は高そうだ。
今晩のCPIと明日の小売売上高の指標がどうなるかにもよるが、今のところはそう悪くなる気配は無く、むしろ強い数字が出る可能性もある。
市場は金利の高止まりを織り込み済み、とは言い難いようで、もう一段の下げがあるかもしれないため、警戒しているといったところだろう。
今月のFOMCでは利下げが行われる可能性はまずない中で、これまでに修正された利下げ予定についてどう言及されるかが注目となる。
尤も、内容がそう市場にいい影響を与えられるようなものになるとは思えないのだが。
ナスダックはプラス圏で始まったものの、結果は小幅な続落となった。
60日移動平均線の頭を押さえられた格好だが、今週はどこまで戻せるかが重要だろう。
年初の高値からの下げ幅の半値の位置は20日移動平均線より上の19600ポイント付近。
そこまで戻せないと戻り売りとなるため、今週は厳しい展開が続く可能性が高い。
仮に今日明日の指標が鈍化するような気配が見られれば反発もありうるが、大きな期待はできない状況でもあるので、まずは成り行きを見てからとなる。
先物210円高で戻り歩調ではあるものの、日経平均は39000円まで重い展開
昨晩の夜間先物取引は一時38800円台まで戻したものの結果は210円高の38710円となっている。
連休明けの下げが漸く止まったか、といった形になっているが、上値は120日移動平均線の少し上に出たところ。
上髭で抜き切ってはいるのでなんとか上抜け追うな気配ではあるが、その上は60日移動平均線が39000円手前に控えている。
今日はここを抜けられるかどうかが重要となりそうだ。
20日移動平均線はお辞儀をしているので、これが60日移動平均線とデッドクロスする前に戻していけるかどうかが今月後半のカギとなりそうだ。
これを受けて日経平均は一旦底打ち反発となるかどうか。
TradingViewが昨日、日経先物の値がおかしくなったため一旦作り直した結果、大分シンプルなチャートになってはいるが、かえってわかりやすくなった。
先物の終り値38710円を参考にするなら、120日移動平均線は超えて行けそうな気配なので、9時から9時半までの間で抜けて行けるなら今日は戻っていけるはずだ。
もちろん一時的に38600円台はあるだろうが、10時過ぎから前引けまでにも戻して行けるなら、今日は39000円にトライすることも可能だろう。
ただし、10時を過ぎても下げ基調が仮に続くとしたら、その反発予想は裏切られる結果となるので要注意だ。
その場合は昨日の安値までとは言わないが、38400円~38600円の間で動くことになるだろう。
一方で上値の目安は38800円台が最初の目安で、その上が39000円。
勢いが増せば39000円台に乗せて行けるはずだが、昨日空けた窓の下限、39054円を抜いていけるかどうかまでは難しそうだ。
それをあっさり抜けるなら20日までは安泰となりそうだが、そこまでの力があるかどうかは10時以降の動き次第といったところになる。
日経先物時間足別チャート強弱
- 5分足 戻り歩調で押し目買いだが680円で止まると怪しい
- 30分足 730円、800円、880円の節目を抜けたら上抜けと見ていい
- 時間足 680円と880円が節目、抜ければ上抜け
- 4時間足 770円を抜け切れれば上抜け
時間足以上は1ティック抜けても次のティックで反転すると揉みあいに変化しやすいので注意。