週末から月曜にかけて、NY市場は揉み合いとなっている。
ダウは9月下旬の水準まで下げたところでの推移となっており、42000ドルを挟んだ動き。
今晩から始まる大統領選挙の投開票を前に様子見といったところだろうか。
ただ、今回の結果はすぐには出ないのではないか、というメディアの予測があり、それが現実となると少々厄介だ。
実際、前回バイデン氏の勝利が判明したのは4日後だったという記録があり、今回はトランプ氏とハリス氏の大接戦が予想されているため、場合によってはそれ以上かかる可能性も指摘されている。
最悪はどちらかあるいは双方の陣営が選挙結果に対して司法に訴える可能性があり、そうなるとかなり長引く事になりそうだ。
その間市場が影響を受ける可能性はあるので、正直憂鬱になるネタだ。
ナスダックもダウ同様揉み合いの時間帯となっている。
60日移動平均線を下に眺めつつ18000ポイントを下支えにしての動き、といったところだろうか。
ただ、今晩のISM非製造業景気指数によりダウ共々動く可能性はありそうだ。
それでもな揉み合いとなるなら、今しばらくの我慢は必要だろう。
また、結果が確定しないまでも思惑で動く可能性もあるので、本当に今週は厄介な週になると予想される。
一応気にしておくべきこととして、NVIDIAがインテルに変わってダウに加わることを挙げておきたい。
週末の夜間先物は38600円もシカゴの先物は38440円
三連休のため最新の先物価格はシカゴの38440円で、週末の先物価格よりも150円ほど安い位置となっている。
日本市場も明らかに揉み合いの様相となっているように見えるが、一般的には選挙を超えたら上がるという通説が今回も適用されるだろう。
尤も、ダウは実際に下げて調整が入った状態で揉み合いとなっているのでその枠には入りそうだが、日本市場は直前の衆院選もあってどうにも窮屈な状況が続いている感が否めない。
大統領選の結果は、2回前のトランプ氏の時は日本時間の翌日昼過ぎにはほぼ判明していたのだが、前回は4日後、今回はさらに伸びるのでは、という予想もある。
そうなると見切り発車や失望売りが混在して、混沌とした市場になる可能性もある。
チャートの形状からは、大きな窓を空けての下落後の揉み合いとなるため、選挙後の上昇というアノマリーを考えると、この窓を一気に埋めていかないと難しい、となる。
最近は上下激しい動きが多くなっているので、300円超程度の窓埋めもそう苦にはしないかもしれないが、下から上がる際の助走部分も含めると、そこまでお気楽に考えることもできない。
そういった中での今日は、揉み合いとなると下は38000円、上は窓の下限の38500円付近の間となりそうだ。
本来なら仕込みの時間帯にもなるはずなのだが、結果が先延ばしされると予想されている中での物色は難しく、動きづらい時間が続きそうだ。