昨晩のNY市場は小幅高に終わったものの値動きは荒かった。
ダウは前日の終値付近始まったと思ったら一気に下げ始め、一時的に戻しはしたものの再び深夜3時過ぎに大きく下げを演じた。
そこから再び戻し初めて結果は小幅高での引けとなった。
月末のリバランスなのか何なのか、長い下髭となった日足だが、これで月が変わって仕切り直しとなるかどうか。
FRB議長の発言で労働者市場を気にしているように見受けられるが、実際に数字が低かった場合の市場の反応は今後気にしておくべきだろう。
今週は製造業景気指数や失業率などの指標も出てくるし、10月はファンドの決算時期でもあるため、ここからは神経質な動きになる可能性が高いと思われる。
ナスダックは反発してなんとか高値圏を維持した格好。
ここから再度の上昇を狙うことも可能だろうが、半導体市場は引き続き難しい局面が続いているためここから一足飛びに上昇とも行きそうにない様に見える。
ダウ同様ヘッジファンドの決算時期でもあり、去年は10月後半は下降トレンドとなっていたので、来週後半を気にするのなら、高値圏にある今週はポジションを考えるべき週となりそうだ。
石破ショックからの立ち直りは月替わりの動き次第
夜間先物取引は260円高、38210円での引けとなった。
石破ショック明けの初日を終えた後の夜間取引だったが、ダメ押しは特になくじわじわと買い戻されたようにも見える。
とは言え直近の高値からは1500円ほど下に位置していてともてV字回復とは言えない形なので、ここから月替わりでどう動くのかが今日明日の焦点となる。
先週の上昇が月末のリバランスに乗じた仕掛けだったとしたら、ここからの方向性は今日以降の需給次第となるし、そうではなく本当に高市総裁に期待していたのであれば再度失速してもおかしくはない。
そういった観点で考えると、今日の日経平均は月初でもありSQまでの今月前半の方向性を決める大事な1日となりそうだ。
長い陰線を作った昨日だが、窓を空けなかった点は少々驚きもした。
この陰線の半値戻しは38450円付近となるので、ここが今日の最初の上値目安となる。
今日ここを抜けて引けることができたら、V字回復もあるかもしれない。
もちろん揉み合いながらという可能性もあるが、何れにしてもSQに向けて一旦は上昇傾向に向かうことになると思われる。
逆に今日38000円を割っての引けとなると今週は調整が更に続く可能性が高くなる。
移動平均線が3本集まっている中で37000円台中盤〜後半付近を下抜けてしまうと、9月19日空けた窓埋めとなる37394円までの下落はあっておかしくないだろう。
今日1日でそれらのどちらかが必ず達成されるわけでもないだろうが、今日はそれらの位置を意識しつつ月替わりからの成り行きを確認する日となりそうだ。