週末のNYはダウが小幅続伸で4連騰。
さあここからもう一丁、という格好になるかと思いきや、一方でナスダックが調整入りとなんともな形になっている。
実際に今晩ダウがここをしっかり抜いてこれるなら、ナスダックと入れ替わりでNY市場を牽引していくことになるのだが、市場を取り巻く状況や材料の具合から見てそれは難しそうだ。
あくまで5月からの売りに対する戻り高値という位置付けで見ると、2度目のチャレンジで半値戻しは達成となっているのだが、仮に全値戻しとなるにしてもここからいっきにとはいきづらそうだ。
そう考えるとダウの調整入りに引っ張られる格好でここからダウも3度目の調整へ向かう可能性も十分あるだろう。
その辺りは今晩の動き次第となりそうだ。
因みにダウ先物は若干高めで終了している。
一方のナスダックは先にも書いた通り続落となった。
これでグッと調整入りの感が出てきたが、今晩次第では大幅な調整も考えられそうだ。
窓を空けての続落となった場合は最悪5月安値までも全値戻しも覚悟が必要かもしれない。
そこまでではないものの、半値押しくらいの位置となる17200ポイント前後までは考えておくべきだろう。
20日移動平均線が当面の下値目安になりそうだ。
尤も、ここで反発していくならこれまた驚きでもあるのだが。
先物110円安、日経平均は月末に向けて再び難しい展開へ
週末の夜間先物は110円安、38490円で引けた。
漸く抜けるか、と思いきや再び移動平均線の狭間に入り込んでしまった。
こうなると良くても緩やかな下げとなりそうな形で、このまま月末に向かうことを考えると、月内最終に向かってのリバランスが気になってくる。
日経平均は抜けきれなかったことで、上値の重い展開から下落の可能性が大きくなってきた。
このまま月内最終もしくは月末に向かっての調整あるいは下落といった形になりそうだ。
今日は下値の目安が38230円付近までで、これをした抜けると大幅な下落へ再度向かうことになる。
一方で20日移動平均線の38650円付近を抜いていけるなら、少なくとも明日の前場までは期待ができそうだ。
ただ、その前に60日移動平均線の38520円や週末終値38536円が上値抵抗にもなるので、これらをクリアできれば、という条件もあるので、かなり上値は重そうだ。
今日の動き次第で今週の動きが概ね見えてくるので、まずは寄り付き後の動きに注目しておきたい。