前場の日経平均は183円高の32517円での引け。
順調な様子に見えるが、後場に高値を取るにしても今日の引値が重要で、32600円台を抜いて引けられるならそれに越したことはないのだが、ざら場高値だけ付けて引けはトントンだったりマイナスになると、先週同様金曜から崩れていく格好になる。
最悪なのは来週SQなので、先週の様に明日窓を開けて下げた場合、週明け戻るかどうか難しい。
そうなるとSQに向けて下げていくことになるので、極端な動きが出ると32000円割れなど造作もないだろう。
そういった意味で、今日は高くても今晩と明日が気になるので、結果的に引けが安くなる可能性もあり、鶏と卵ではあるが、先行きに不安しかない想定となりそうだ。
払拭するなら32700円での引値が欲しい
かなり強引な話だが、この不安を払拭するには32700円台の引値が欲しい。
それでも明日は週末金曜SQ1週前なのでそれ相応の売りは覚悟する必要があるが、9月初日でもあるからその分の買い入れが入るなら、なんとかなるかもしれない。
そういった淡い期待を抱きつつ、下げには備えておくべき、という後場になる。
上値はまず32628円、これは8月2日の安値で、8月3日に開けた窓の上限になる。
この窓はまだ埋まっていない。
これをクリアしたら窓埋めとなり、その上はその8月2日の終値32707円付近となる。
そこまで行けるなら、なんとかそこで止まって欲しいところ。
逆に後場に失速するなら始値付近まではあって仕方なく、それを割り込んでなお戻れるならばまだいい方かもしれない。
32400円台をさらに割ってしまうと32100円台の20日移動平均線が見えてくるので、吸い寄せられてしまいそうだ。
明日に期待はあまりかけられなので、実のところ上げ過ぎても後が怖いことになりそうなのだが、かといってここから下げ始めるのも辛いという、なんとも苦しい状況が続く。
最良の理想は、今日高くて今晩も高いという、なんともご都合主義な結果になるのだが、それは奇跡というものになる。