ドル円は円安円高が入り代わり立ち代わりとなりつつも徐々に円安方向に向いている。
根本的には円安に向かうと言うことでいいと思うが、何事にも限度というものがあり、今のところは145円までがそれに当たると考えている。
その上で、目先は144円までを上値目処、139円前後を下値目処としたレンジの中で、徐々に右肩上がりに進むというのが想定だ。
少々値幅があるのは、日米の市場金利の見通しが投資家たちの間で意見の分かれるところとなっている状況からどうしてもブレが大きくなるためだ。
それでも日米の金利差を考慮すると、当面は右肩上がりが正しいと思われる。
大きく動くのは9月か
転換点はおそらく9月のFOMCと日銀金融政策決定会合あたりだろう。
ここでまた今回のような大きな揺れが来ると思われるが、日本市場の金利見直しに対する植田総裁の発言が、タカ派っぽい内容をどこまでオブラートに包んで出してくるかが大きな鍵になるのでは無いだろうか。
8月は米国のFOMCはないが、ジャクソンホール会議でのFRBパウエル議長の発言があるのでここでもある程度動きはあるだろうが、やはりFOMCと日銀の金融政策決定会合のある9月が目先の大きな転換点となるはずだ。
まだ利上げ転換とはならないだろうが、それでも7月の時よりは踏み込んだ発言が想定される日銀の会合は、FOMC以上に注目を浴びることになるだろう。
それまでは今の方向性は維持されるか、悪くても137円〜145円のボックス相場となるのと思われる。