2023年6月15日の大引け、日経平均は16円安の33485円で取引を終えた。
実に5日ぶりのマイナス、陰線となったわけだが、日銀と解散総選挙前とあって動きづらいのは致し方ないことだろう。
この程度のマイナスで済んだことは逆に強いとも言える。
チャート的には天井圏とも言えなくない形状で、明日仮に衆院解散、日銀サプライズがあった場合、あるいはなくとも、場合によっては一時調整に転換する可能性もゼロではなさそうだ。
ここまで「解散総選挙は買い」と買いては来たものの、やはりここまで上がっている状況でもう一段上を買うにはどうだろうか、と疑問を持ってしまうのも事実。
となるとここから一時的に調整もやむなしかもしれない。
弱気が今どの程度存在するのか
といった弱気なことを書くと、逆に騰勢を強めることも多いので、試しに書いてはみたものの、実際Twitterで見ていると、ダブルインバースという単語はだいぶおさまってきているようにも見える。
勿論未だにダブルインバースの信用買い残は多く、信用倍率も高い水準ではあるが、つい先日の6月9日時点で26倍あった信用倍率が19倍に下がっており、一気に改善していた。
これは買い残が減ったわけではなく、売り残が増えたことによるもので、どうやら逆ダブルインバース勢が増えたことによるもののようだ。
この流れは強気が増えたというよりも、弱気が減ったことによるものが大きいと考えている。
強気ならブルや現物を買えばいいだけのことで、そうではなくベアのETFを空売りするという手段は正直前向きとは言い難い。
つまり、総じて弱気は減ったがその弱気勢は強気に転じたのではなく、それまで自分が引っ掛かっていた銘柄をドテンしたのではないかと思われる。
結果、強気は増えていないということになる。
これは相場にとっては上昇圧力の低下につながり、ひいては天井圏の形成にもつながりかねない。
もちろんそれ一点だけで天井とは言えず、外資系がそれでも買いに来るのであれば上昇は続くことになるし、チャート的に十字足になった今日は上昇途中の通過点となる可能性もあるので、単なる踊り場の一部に過ぎないかもしれない。
こうした考え方は「念の為」ということで頭に置いておきながら、今晩のナイトセッションや明日の相場の動きと、日銀や解散総選挙の行方を見守りつつ、ポートフォリオの見直しを考えてもいいのではないだろうか。
調整するとしたらこんばんは33000円くらいまでは下げてもおかしくはなく、またもう一段の下げはあったとして、そこから戻ってきてくれたら先週のような押し目の形成になる。
先週は水曜から二日間の調整の下げだったが、今週は日柄的な問題で1日だけかもしれない。
いずれにしても今日明日くらいは弱気に傾いてもバチは当たらないだろう。
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