昨晩のダウは続落、252.4ドル安の33044.56ドルで引けたが、一時は33000ドルを割った。
位置的には昨年末、1ヶ月前に巻き戻った格好だが、長期トレンドレンジの上限や75日移動平均線が下支えになる形でこのままSQを迎えそうだ。
FRBのタカ派発言からくる経済への悪影響を懸念、とマスコミは報じているが、それと同時に、企業の業績悪化が取り沙汰されてもいる事は、注意が必要だろう。
どちらかというと企業業績悪化に高金利が追い討ちとなって行く可能性が高く、そうなると失業率もいずれは上昇を始めるわけで、これで株価が下がらないわけはない。
少なくともSQ後は、更なる調整が待っている可能性を考えておくべきかもしれない。
日経平均は難しい展開
一昨日の大幅上昇に対する昨日の調整で、一旦は落ち着くかに思える日経平均だが、やはり乱高下が続く間は相場に対する信用度も下がるため、寄付き30分でその日が全て終わったかの様な相場になりやすい。
25日移動平均線が降りて来たため、上値目処は立てやすくなっているが、1月後半から2月にかけてのこの時期は、需給があまり良くない時期でもある。
日銀の黒田総裁の発言もあってなんとか落ち着いたかに見えるが、金利についてはここから少しずつ上昇する可能性も若干あるため、今後もその発言には注意が必要だ。
その上で、業績はそう悪くない企業も多いのだが、世界情勢や米国市場の動向に加えて先の国内金利や日銀総裁の入れ替わりなど、まだまだ予断を許さないイベントが続く中で、選択と集中が行われていくことを考えると、どうにも難しい局面が続くとしか思えない。
今日のところは26500円目指しての動きとなろうが、週末のNYを経て、来週どうなるのかは、現時点では楽観的にななれない、としか言いようがない状態だ。
仮に下落傾向が始まるとすると、2月頭に向けて25500円割れに再挑戦、ということもありそうだ。
ちなみに逆方向、つまり、上昇するとしたら、それこそ27000円台復帰というシナリオもなくはないのだが、今はちょっと考えられない。
いずれにしても、節分天井という相場の格言は、既に過去のものとなったということだけはハッキリしているといえよう。
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