昨晩のNY市場はダウが大幅続落。

ここまで4/9の大陽線の範囲内での動きに終始しているが、昨日の終値ベースでは半値より上でなんとかやり過ごせているが、ざら場ベースでは半値押しを達成している。
下降トレンドの下限ギリギリの位置でもあり、これ以上の下落は全値押しとなる可能性が高まることになる。
関税問題に加えてパウエル氏への批判を強めるトランプ大統領のコメントなど、市場に対して不安を煽る出来事ばかり続いており、未だ混乱は治る気配がない。
住宅関連の指標も軒並み予想を下回り、景況指数も悪化する中、ダウが下げ止まることができるかどうか、見通しは良くない状況だ。
ナスダックも小幅に続落。

ダウよりも踏ん張っている感が強いが、まだ予断は許さない状況と言える。
ともすれば崩れ落ちそうにも見えるチャートだが、まだ一縷の望みはありそうな形。
とは言え、ダウのところので述べたが、米国市場におけるトランプ政策の荒波は治る気配が無く、このままだとさらなる下落に見舞われる可能性がある。
注目すべきは中国とのやりとりが少しでも光明が見えるかどうかだが、これまでのトランプ大統領のやり口を考えると、突然前言撤回してくる可能性もあり、過度の期待は禁物だが、手のひら返しには十分注意しておきたい。
先物一時34700円台まで上昇、結果は80円高も日経平均は独歩高の可能性
夜間先物取引は、珍しくダウの下落とは相反する形で上昇、34740円の高値をつけたものの結果は80円高に収まった。

未だ20日移動平均線を抜けきれずといったところだが、これを今日払拭できるかどうか、注目したい。
トランプ関税問題では石破首相が初めての会談で、「次につながる協議」だったと述べたことから、わずかながらの期待が込められた上昇なのかもしれない。
それを受けての日経平均はどうだろうか。

為替は142円台で一時的に止まって見えるが、どう転んでもこの後円安に触れる可能性は低そうで、日経平均がここで独歩高するには投資家のマインドチェンジが必要になりそうだ。
これまでは円安=日本買という構図だったが、今後はその逆に転じていくかどうか。
今はその移行期間とも言えるため、今回も安易に上昇期待はしづらい。
ここで20日移動平均線を抜けていけるかどうか、今日はその点を踏まえて注目したいところだ。