昨晩のNY市場はインフレによる景気悪化の懸念が増したことで反落となった。

フィラデルフィア連銀景教指数が予想を下回り前回よりも大きく下げたことや、ウォルマートやコストコといった大型小売店の売り上げ見通しや利益の悪化なども要因と考えられる。
チャートとしては2月安値は守られているが、20日移動平均線を下回って引けている点は軟調と言わざるを得ない。
今晩次第ではあるが、もう一段下がると次は60日移動平均線までを考える必要があるだろう。
また、そうなると右肩下がりが続くことになり、下降トレンドが長引く可能性出てくる点も注意すべきこととなる。
ナスダック下髭の長い反落となった。

依然買い気は旺盛と言えるが、最高値更新は遠のき下降トレンド入りの可能性も高まっている。
この状況の回避には一段高が必要だが、正直それを望める環境とは言い難い。
このまま緩やかに下降トレンドを続けるか、あるいは急落が待っているか、ダウ同様週末の動きに注目したい。
先物160円安、為替が150円割れで日経平均は三連休を前に続落スタート
夜間先物取引は昨日に続いて安値を更新し、結果は160円安の38550円となった。

位置的には昨年の10月からの上昇トレンドに対する下限付近まで下げたことになるが、これを髭ではなく日足の実体で割り込むと、このトレンドから外れることになる。
今日はその形に入るのかどうか、注目したい。
概ね38450円付近を割り込んで引けるかどうか、といったところだろう。
これが回避できるなら、週明けから再度持ち直す可能性も残ることになるのだが、これまでに何度か似たような状況はあったものの、その中で一番嫌な形になっている点は注意したい。
為替も150円を割れてきており、今日の日経平均は三連休前ということもあって軟調な展開が続く見込みだ。

昨日の安値38468円がまさに上で書いた先物のチャートのトレンドの下限になるのだが、今日はこれを割り込んで引けるかどうか、といったところ。
一方で38818円の120日移動平均線を抜けていけるなら、一旦持ち直したと見ることもできるので、今日はこの2つの価格を念頭に置いて相場に臨むことになる。
2025年に入って1月の高値から上値は切り下がり下値は切り上がってきているので、ここで下抜けるとしばらく下落が続く可能性もある。
そのため今日は重要な1日となりそうだが、為替が150円を割れており、チャートで見ると直近の底値になる可能性もありつつ、やはりこれを下抜けるともう一段差が輝って行くことになるため、為替の動きも気にする必要がある点も留意したい。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 38520円を割ると再度安値をつけに行く可能性が高い、上抜けても38720円まで
- 30分足 38530円を下回ると38400円までのボックスに入る、上値は38750円までで、これを抜けないと戻り一巡
- 時間足 38750円を抜けないと戻り売りの形、38480円を割ると安値更新の可能性
- 4時間足 38540円を割ると再度下落の可能性、38810円を上抜けないと上昇は難しい