昨晩のNYはダウが小幅続伸となったもののナスダックは大幅安となった。
CPIなどの経済指標は概ね想定通り、インフレの鈍化を示した結果となったが、各指数の反応はまちまちで、その中でダウは小幅続伸。
利下げ期待は高まったものの市場はどちらかというと材料出尽くしでゴール、といった印象で、ダウはこれで平常運転に戻ったのか、というような動き。
その前の上昇はそれまで押さえつけられていた分の反対売買と考えると、昨晩から本来の形になったと言えるかもしれない。
今晩の動き次第でもあるが、大きく崩れることがない限りは落ち着いた形で進む可能性がある。
一方のナスダックは大幅な下落。
流石にここまでの上げに対する反応としては決して間違っていない結果だが、問題はここからだろう。
4月の底から3000ポイント以上の上昇となった今、1/3押しは17000ポイント前半となるため、かなりの下げとなってしまう。
もちろん持ち堪える可能性がゼロとは言えないが、ここまで引っ張った理由が今ひとつはっきりしない中、1日の下げで終わるとは思い難いところ。
今晩の動きには注意したい。
先物急落で日経平均はギャップダウン、窓空けで引けとなると天井形成
夜間先物取引は740円安、41630円となった。
ドル円が一時157円まで下げたので、為替介入が恐らくあっただろうと思われうが、その煽りを受けてか、ナスダックのような形で下げとなった。
ただし、止まるべきところで止まった印象。
問題はここからで、踏みとどまってこの位置を維持できるなら再上昇とまでは行かずとも穏便な動きも可能な形になるが、そこまで甘くはないように思える。
そうなると41000円割れまでは調整が入りそうだ。
先物の動きを受けて、今日の日経平均はギャップダウンで始まる可能性が大。
窓を空けて引けた場合は天井形成となり、調整入りが濃厚。
今晩の先物の動きにもよるだろうが、来週はここまでの上昇を鑑みると、少々苦しい動きになりそうだ。
安値の目安は41300円割れ付近となるが、先物の安値41500円で止まる可能性もある。
逆にこれを下抜けると40800円付近までの下落が見えて来ることになるのだが、それは今日ではないかもしれない。
何れにしても、今日は調整一色と成りそうだ。
上値予想は42000円が良いところではないだろうか。
強いていうと、再度ざら場で42000円を抜けていけるならば、相当日本市場に期待があるということになるので、現状を鑑みるとそれはないだろう、と思われる。
SQを迎えてついにゴール、といったところだろうか。