昨晩のNYはダウが大幅に続落、ナスダックも反落となった。
指標の狭間ではあるが米国債利回りが上昇し利下げ期待が霧散したこともあってか、ダウは411ドル安。
60日移動平均線割り込んでの下落となり、未だそこは見えずといったところ。
120日移動平均線付近までは致し方なし、という雰囲気にも見えるが、今晩と明日の晩の各種指標次第とも言えるので、ここは先取りしようとは考えずに結果を見てから考える方が良さそうだ。
4月の安値と5月頭の安値からは概ね38000ドル付近、丁度120日移動平均線の付近に平行チャンネルが引けたので、どうもその下限あたりが底になる可能性が見えている。
何れにしても今週一杯はこの下落に付き合う必要があるだろうが、では来週は、となるとそれは週末の状況次第とも言えるので、今はまだ考えられそうにない。
ナスダックも漸く反落。
とは言え陽線で引けているのは単にNVIDIA1社による支えと言ってもいいのかもしれない。
利下げ観測なしにここまで上昇を続けているにはそれなりの理由があるのだろうが、ダウがあの状態に対してここまではっきりと独自の動きが続いているのは、やはりグロース株への一時的な回帰でもあるのかもしれない。
何れにしてもそろそろ息切れしそうな形にも見えるので、用心は必要ではないだろうか。
先物320円安、月替わりとリバランスで日経平均は大幅下落へ
夜間先物取引は320円安、38170円と大幅に下落となった。
想定はされていたがやはりと言った結果。
60日移動平均線を割り込んできたので、今日は38000円が最初の下支えになりそうだ。
先物としては3月からの下降トレンドの上限37800円付近が今日の下値の目処となる。
一方で現物の方はというと、過去の高値ラインが似たような位置にある。
今日の下値の目安としては38000円の節目と、37887円のラインが想定される。
その下にある37674円のラインも一応考えておくべきだろうが、少なくとも今日1日で調整が終わることもなさそうなので、先々のことはもう少ししてから考えることにしたい。
今回は実質月替わりとMSCIのリバランスもあってのことだろうが、そもそもここまでの間不自然なくらい売られたり買われたりしながら位置を保っていたという点も気になるところ。
何れにしてもSQまで2週間まるまるあるため、今週末だけでなく来週もそう言った思惑もあって少々きつい下げが続く可能性もある。
そう考えると今日は上値の目安は考える必要もなさそうだが、先物の位置からしても窓が空くことになるので、目安は60日移動平均線の38400円台までと考えておくくらいになる。
長期金利も上昇、円安が続く中、底を打つのは早くても週明け火曜くらいだろうか、と考えつつ、あまり悲観し過ぎず冷静に対処すべし。