週末のNY市場は大荒れと言っていいだろう。
ダウは366ドル安、32417ドルと大幅な続落となった。
ダメ押しにしては大きすぎる下落で、今の経済指標だけ見たら信じられないような動きだろう。
個人消費が上昇しているにも関わらずダウがここまで下げる理由はやはり金利高止まりによる今後の企業業績への圧迫を見越したものなのかもしれない。
インフレはやは抑えられてはいるものの今の経済指標では利下げは難しく、このまま維持が妥当という判断になるが、実際には企業は雇用者賃金と金利の高止まりによる膨らんだ経費が業績をかなり圧迫しているはずだ。
そのため年明け以降の業績見通しはあまり良くないのも事実で、そう言った観点から買いづらいのもわかる。
ただ、今の株価にそれらをここまで反映するには無理があり、そこにはやはりイスラエルとハマスの件もあっての下げ圧力と考えられなくもない。
何れにしてもダウは本来止めるべき位置を過ぎていると言わざるを得ず、ここで止まれないならまだ他に理由が出てくることになるのだが、それを今週は見極めることになりそうだ。
一方のナスダックはダウとは異なり反発となった。
123ポイント高でギリギリ下降トレンドレンジの下限に戻してきてはいるが、こちらもダウ同様本来はとどまるべき位置に来ている。
今週は反転できるのか、それともまだ下げる理由が出てくるのか、ダウ同様に確認が必要となる。
目安となるのはやはり12800ポイント付近で、ここを維持できるかどうかが週初のポイントになりそうだ。
先物30600円、月内最終マジックの後失速
金曜の前引け後に少しだけ気になったのが、その時の上げが月内最終マジックなのではないか、という疑問。
それがどうやら的中したようだ。
ここで再度だめ押しを喰らってしまったため、今週は陰気な気分でスタートなるのだが、下支えとなる240日移動平均線を活用できるかどうが週初のポイントなりそうだ。
おりしも過去の高値ラインが30620円の位置なので、30410円の下支えからこれを足場にできるなら、どうにか反発もできそうではある。
もちろん、これを下抜けていくこともあるので、そうなるご30000円割れは意外に早そうだ。
仮にそうなったとしても、月替わりで挽回もあるかもしれないが。
現物は月曜下値の目安は30440円付近、上値は30800円
先週末の大引けが30991円と、正直物足りなかったのだが、やはりその後の先物が冴えない結果だったことを考えると、当然の結果だったと言えよう。
月曜は先物の終値30600円からのスタートなるだろうが、プレオープニングで買い戻される可能性もあり、その場合はもう少し上で始まることもあるだろう。
そのままスタートした場合は、30400円台まで一気に下値を確認しにいく可能性もあるので、寄りから勝負は注意が必要だ。
何れにしても月曜は底の確認となるので、様子見から入って9時半10時過ぎの位置で判断したい。
上値の目処は30800円付近で、これを抜けられるなら今週はなんとかなるように思える。
もちろん、月曜で全ての勝負が決まるとは思えないのだが、まずは反発の兆しが欲しいところで、火曜日を過ぎて次代わりの水曜日の需要次第で、今週は31000円台に戻れるかどうか決まってくると思われる。
先に書いた通り30000円割れを見るか、310000円台に乗せるかは、水曜までの動きで決まりそうで、その時点での位置が30000円なのか31000円なのか、大きく変わってくるところだろう。