2023年8月16日の日経平均は続落、472円安の31766円での引けとなった。
残念ながら32000円には届かず、60日移動平均線に頭を抑えられる格好での大引けとなった。
これで一旦、夜間先物に明日の方向性が委ねられた格好になるが、32000円を抜けて朝を迎えることができなければ、続落の可能性は高いと思われる。
大引け後の先物はさらに下げて31730円となったが、日付が変わった夜間取引開始後は若干戻しており、31800円台で推移。
明日朝の段階で32000円を回復できていれば、明日の日経平均も反発の可能性が出てくるが、そう簡単な話でもないだろう。
今のところダウ先物はプラス圏で推移しているものの、場が開いた後も続くかどうかはまだわからない。
ダウの日足も昨日大きく移動平均線を割って引けており、こちらも35122ドルの20日移動平均線を抜けてこないと強気には全くなれない。
この状況の中で夜間先物が元気に上昇していけるとはなかなか考えることが難しいのも事実だ。
下値目処は31371円、先物32000円抜けで反発はワンチャンス
通常使われる移動平均線では75日が長期移動平均線として描かれているので、今日の段階ではこれを100円ほど下回っての引けとなっているはずだ。
故に今晩これを再度上抜けて引ければ、なんとかなりそうにも見えるのだが、次の上値目処が25日移動平均線となるため、32477円がかなり遠く、結局32000円の節目を抜けきれないとあっさり落ちてしまうことになる。
そう言った考えで筆者は移動平均線を20日(約1ヶ月)、60日(約3ヶ月)、120日(約6ヶ月)をもとにしているのだが、今回も考え方としては自前の方がわかりやすいと考えている。
いずれにしてもここからの反発はかなり厳しい状況であることは間違いなく、その不安を払拭するには今晩32000円を回復しての先物の引けがワンチャンスであると考えている次第だ。
これが無理だった場合は、残念だがかなり弱気の想定にならざるを得ず、33年前の8月1日高値、31371円のラインまでを下値目処として考えることになる。
そしてその下は31000円の節目と、120日移動平均線の30871円が控える。
8月後半の目安は下値はこうして読みやすいが、上値は正直考えづらくなっており、明日の反発がなければさらに上値を考えられなくなっていくことになる。