ダウは上値35500ドルまでと限定的
2023年8月11日晩のNY市場はダウ反発もナスダックが続落という形になった。
ダウは105ドル高の35281ドルでの引けとなった。
高値が35354ドルで、昨日朝の想定の最初の目安の範囲までとなっている。
20日移動平均線を支持線として綺麗に陽線で引けたのは立派だった。
来週はまだ利上げ云々の話が続く中での取引となるが、まずは35500ドルを目指すことになるだろう。
もちろん下値は相変わらず35120ドル付近にある20日移動平均線に頼る形で、ここを割らなければ、という条件付きではある。
ナスダックは調整一服となるかどうか
一方のナスダックは続落、こちらも想定の範囲となった。
丁度並行チャンネルで作成したトレンドレンジの下限13600ポイント付近で止まった形だが、まだもう一段下がありそうな雰囲気だ。
次の下支えは60日移動平均線の13550ポイント付近で、ここは長居しないでなるべくレンジ内に早く戻ってきて欲しいところ。
来週がその分かれ目となりそうだ。
これを下回ることになると、6月26日の安値13334ポイントが次の目安で、その下となると13181ポイントの過去の高値ラインまで下がることになる。
ここからは経済指標に頼る場面でもなさそうなので、あとは企業の業績に絡んだ動きでなんとか凌ぐしかないだろう。
日経先物は32810円を付けたものの引けはマイナス
昨晩の日経先物夜間取引は35410円と前日比110円安で引けた。
一時はトレンドレンジ加減の31810円をつけてきたが続くわけもなく、逆にマイナスで引けたのは少々印象が悪い結果となった。
週明けの日経平均はこれを受けて、20日移動平均線に頭を抑えられた格好でのスタートとなる。
どうにも窮屈な印象だが、逆に20日移動平均線を抜けてしまえば32800円までは見えそうなので、そこは頑張りようだろう。
市場の参加者は多少少ない週になるとは思うが、少ない分売りも出にくくなるだろうから、意外に伸びる可能性もある。
最初の目安が8月2日の安値32628円になるので、まずはここをクリアしないとならない。
次いでの上値は先物が夜間につけた32800円台となる。
一方の下値はというと、水曜の陰線の範囲がそれに当たるが、32200円を割ってしまうとまた32000円が見えてくるという悪循環になるので、ここは踏ん張りどころだろう。
できれば来週は、「閑散に売り無し」で是非行ってもらいたい。