NY概況
昨晩のNY市場は三日ぶりの反発となった。
ADP雇用統計は予想を大きく上回る結果となり、失業保険申請件数もわずかに上昇したがこちらは予想を下回った結果となった。
またISM製造業景気指数は新規受注が急減したため予想を下回り、7ヶ月連続で50を下回る結果となった。
これらの複合的な解釈は難しいが、やはり以前景気は維持されていると考えるのが妥当で、6月の利上げはないかもしれないが、先々での利上げ要素はまだ残っていると言えよう。
ダウ
これを受けてダウのスタートは100ドル超の下落となったが、30分もしないうちに反転、その後は順調に値を伸ばしていった。
その後直近の高値をざら場では抜いたものの引けの1時間くらい前に急落。
一部でバイデン大統領が演説の壇上で転けた事が原因では、という見方もあったが、真相はわからず、結果は153ドル高の33061ドルでの引けとなった。
債務上限は撤廃され、Xデーと呼ばれる日まで後すじつと迫ってはいるものの市場では安心感が漂っているようだ。
とは言え、チャート的には上昇トレンドのレンジ加減ギリギリの攻防が続いており、かろうじて上昇の要素は残した状態。
このまま揉み合いながら横這いだといずれは首を垂れてくる形になるので、注意が必要だろう。
NASDAQ
再度の高値更新までもう少しのところで失速。
タイミングはダウと同じで、結果は165ポイント高13100ポイントとなった。
ダウとは違ってこちらは昨年8月の高値に迫る勢いで、ここをクリアしたら次は昨年3月の高値に挑戦となる。
FOMC前なので難しい時間帯かもしれないが、ここのところのボラティリティを考えると一か八かのイメージが強いので、一気に抜いたほうが楽な場面だろう。
明日は週末なので難しいかもしれないが、週明け以降、チャンスはあると思われる。
ドル円
ドル売り円買いが止まらないようで、139円を割れてのこの位置は2週間前に見ていた風景だ。
どうやらその頃に円売りポジションを高めたようで、それが今解消されているという解説を見たのだが、であればそろそろ底打ちもありうるだろう。
目安は138円飛び台で、これを破ることはあまりないと思われるが、逆にここを抜いて円買いが強まると、6月はもう3円くらいは下げても良さそうだ。
FOMCでの発言内容が影響してくると思われるが、内容次第では上昇トレンド継続も可能だろう。
先物は31440円をつける
一方の日経先物はナイトセッションで31440円をつけ、引けは31390円となった。
動き方はNYに合わせたような形で、先週までとは異なり以前のような動き方になってきたようだ。
位置的には再度の高値挑戦となる位置だが、この後は現物も絡んでくるので一気の上昇ができるかどうかは正直わからない。
もう一方の日経平均だが、昨日は調整かと思われたもののそんな予想を吹き飛ばしての上昇だった。
ここでようやく短期のトレンドレンジを引く気になったのだが、早くも先日ざら場でクリアした昨年8月の高値31371円を再度超えてきそうで、これが終値ベースで抜けるとなると、来週は更に上昇が期待できそうだ。
週末意識もある中でなかなか難しいだろうが、期待はしてもいいだろう。
その上で、これが未達で終わる、または急落などと言った形になった場合は、昨日吹っ切ったはずの調整局めんが再度現れることにもなり、かなり面倒な状況ではある。
今日はそう言った意味で日経平均の動きに一喜一憂しそうな日となりそうだ。
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