昨晩のNY市場は、消費者信頼感指数が予想を大きく上回る結果(予想87.0、発表98.0)を記録し、市場に好感されたことで大幅反発となった。

ダウは42,343.65ドル(+740.58ドル、+1.78%)で引け、20日(41,698.38ドル)、60日(41,604.25ドル)、120日(41,884.94ドル)、200日(41,387.86ドル)の移動平均線の間で推移。
5月9日の高値42,350ドルに接近し、先週末(5月26日)の始値41,603.07ドル付近から大幅に回復する形となった。
上値の目安としては、直近高値42,350ドル、下降トレンドライン42,500ドルが注目ポイントとなる。
対して、下値目安としては、直近サポート41,600ドルが次の支持線として視野に入る。
ナスダックはNVIDIAの決算発表を前に半導体部門が上昇し、19,199.16ポイント(+461.96ポイント、+2.47%)で取引を終えた。

20日(18,489.11ポイント)、60日(18,203.71ポイント)、120日(18,103.43ポイント)、200日(17,882.03ポイント)の移動平均線より上だった。
NVIDIAの決算発表を前に半導体部門が上昇し、ナスダックを牽引、直近高値19,210.95ポイントに接近した。
上値の目安としては、直近高値19,210.95ポイント、レンジ上限19,500ポイントが目標として浮上する。
逆に、下値目安としては、直近サポート18,800ポイントが重要な水準となる。
日経先物上昇と日経平均続伸期待、レンジブレイクなるか
日経先物(NK225!)は夜間取引で大幅続伸し、38,300円(+480円、+1.27%)で取引を終えた。

20日(37,157円)、60日(36,827円)、120日(37,253円)、200日(37,326円)の移動平均線を超えて推移していた。
下降トレンドライン(38,000円付近)を明確に上抜け、レンジ相場の上限を突破する動きを見せた。
この上昇は、NY市場の大幅反発に加え、ドル円が円安方向に進んだことも影響している。
財務省の超長期国債発行計画見直し(30年債増額、40年債減額)を受けて円売り・ドル買いが進み、ドル円は144円台に上昇(前日比+約0.5円)。
上値の目安としては、4月中旬の高値39,000円が次の目標として見えてくる。
また、下値目安としては、直近サポート37,820円(5月27日の終値)が重要な水準となる。
日経平均(NI225)は前日(5月27日)37,723.89円(+192.58円、+0.51%)でプラス圏を維持し、続伸期待が高まっている。

20日(37,012.85円)、60日(36,771.52円)、120日(37,237.39円)、200日(37,674.00円)の移動平均線付近で推移。
昨日はレンジ上限38,000円の突破が期待されたが届かなかったものの、日経先物の上昇を受けて本日は続伸が期待される。
チャートでは、下降トレンドライン(38,000円付近)をやや上抜けており、日経先物の上昇に追随する形でレンジブレイクを試す展開が予想される。
上値の目安としては、日経先物が38,300円に達していることから、同水準の38,300円が短期的な目標となり、突破すれば4月中旬の高値39,000円を目指す展開が視野に入る。
下値目安としては、直近サポート37,723.89円(5月27日の終値)が注目される。
火曜の傾向が木曜まで続く傾向がある中、NY市場の好材料も追い風となり、上昇基調が継続する可能性が高い。
ただし、月末(5月31日)や権利付最終日が近く、転換点となりやすい時期であるため、過熱感が高まった場合の調整リスクに備えたい。